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『ショーシャンクの空に』 (The Shawshank Redemption)



スティーヴン・キング 『刑務所のリタ・ヘイワース』
【物語】
「君の冷酷無情には驚くばかりだ、背筋が凍る」 裁判官が判決を下した。「被告に終身刑を2度申し渡す!」
被告のアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は銀行の副頭取だが、妻とその愛人のゴルファーを射殺した罪で裁判に掛けられたのだ。だが、彼は無実だった。

1947年、ショーシャンク刑務所にアンディが入所してきた。刑務所の広大な敷地の周りは城壁のような高い塀に囲まれている。
若くノッポの彼はホモの囚人たちに目を付けられた。
長年、調達屋をしている黒人の囚人レッド(モーガン・フリーマン)は最初からアンディを観察し、気に入っていた。ある時、アンディはレッドにロック・ハンマーの調達を依頼した。石細工の趣味に使うのだという。
「抜き打ち検査があるぞ」 レッドは言った。「それに俺の名を出したら、今後一切・・・」

刑務所の屋根のペンキを塗る屋外労働に従事している時、監視役の刑務主任ハドレー(クランシー・ブラウン)が死んだ弟の遺産相続問題で愚痴をこぼしているのを耳にした。
アンディが皆が止めるのを制止してハドレーに近づき、解決策を助言した。ハドレーは鬼と恐れられている看守だ。屋上から突き落とされそうになったアンディだが、遺産の有効活用を提案し、仲間へビールをふるまうのを条件に取引が成立した。
囚人たちはビールにありついた。だがアンディは飲まず日陰で皆が美味そうにビールを飲むのを笑みを浮かべながら眺めているのだった。皆はアンディに一目置くようになる。

ある日、ホモたちがアンディを取り囲んで犯そうとした。アンディは相手の鼻をへし折り抵抗した。アンディは病院へ入れられた。ホモのボグズは独房の務めを終えた途端、看守ハドレーに半殺しにされ病院送りとなった。
そんなある日、レッドは退院してきたアンディに『リタ・ヘイワース』のポスターを差し入れた。以前からアンディに調達を依頼されていたものだが、これはビールのお礼だった。

アンディの房の抜き打ち検査があった。チェス用の石磨きも、壁に貼られた『リタ・ヘイワース』のポスターも大目に見られた。
ノートン所長(ボブ・ガントン)はアンディを図書係りに配属させた。これは彼に看守達の資産運用や税金対策の手続きをやらせるためだった。
アンディは刑務所の図書室のあまりの惨状に新刊を陳情する手紙を毎週、州議会あてに書いた。

図書室長のブルックスが仮釈放された。何十年も刑務所暮らしをしていると世間の風は冷たい。スーパーでの仕事もままならなかった。ブルックスは与えられたアパートで首を吊って死んだ。
「収容病だ」 レッドが言った。「終身刑とは人生を奪う刑だ・・・」 アンディは黙って聞いていた。

州議会より古本その他、レコードが届いた。6年もアンディが手紙を書きつづけた努力が実ったのだ。アンディはオペラ『フィガロの結婚』をかけ、刑務所中に響き渡らせた。つかの間、全ての囚人たちは自由を味わった。塀を飛び越えていく女性ソプラノの声。
看守が止めるのも無視してアンディはかけ続ける。アンディは2週間の懲罰房送りになった。

レッドは30年も刑に服している。仮釈放の申請も再三却下された。
『リタ・ヘイワース』のポスターは『マリリン・モンロー』に変った。
1959年、州議会は年間500ドルの支給を決めた。図書館はブルックス図書館として生まれ変った。アンディは書籍の整理に腕をふるった。
ノートン所長は時の人となる。報道陣に囲まれて演説をぶった。
「囚人は充分な監視のもと、外へ出て地域に貢献しつつ、地道な労働価値を学ぶのである」
山林の伐採や、道路工事などでただ同然の賃金で囚人たちを働かせ、所長がピンハネするのだ。裏金の管理はアンディが受け持った。スティーブンスという架空の人間の口座を作り銀行に溜め込んでいく。

「・・・架空の人間を作れると?・・・」 レッドはアンディの話を聞き驚いた。
「法の隙を突けばな・・・彼の出生証明、免許証、社会保証番号・・・金の流れをたどれば幽霊を追うことになる・・・」 アンディは得意そうに言った。
「・・・脱帽だよ、お前は天才だ」
「皮肉なもんだ」 アンディはしみじみと言う。「僕は外では真っ正直だった。ここで、悪に目覚めた・・・」

その頃、ポスターは『ラクエル・ウェルチ』に変った。
トミーという青年が入所してきたのは1965年のことだ。テレビの窃盗事件だった。トミーはこれまで色んな刑務所を渡り歩いてきた男だった。
高校の資格を取りたいというトミーにアンディがABCから教えた。
そのトミーがとんでもない話をした。前の刑務所にいた時のことだ。ある囚人がゴルファーの家に押し入ってそのゴルファーを殺し、一緒にいたその愛人も殺したのだという。愛人の亭主は銀行員で殺しの犯人とされ、殺人罪で服役していると、笑いながら話したのだ。

アンディは浮き足立った。ノートン所長に話を持ちかけたがノートンは受け入れなかった。そればかりかアンディを懲罰房に1ヶ月放り込んだ。
トミーはノートン所長に呼び出された。
「君の話したことは真実か、聖書の前で誓えるか」 「はい」 
トミーは控えていた刑務主任ハドレーに射殺された。
「トミーは脱獄しようとして撃たれたのだ」 ノートンはアンディに説明した。

「僕は出たらメキシコのシウアタネホ、太平洋岸の町だ、余生はそこで・・・海岸にホテルを開き、古いボロ舟を買って修復し、客を乗せ、沖つりに・・・」
アンディはレッドに夢を語った。「シウアタネホか・・・」 
「調達屋がいてくれると助かるのだが」 
「だいそれたことを考えるな」 レッドは言った。「お前は塀の中・・・それが現実だ」
「出所したら頼む・・・バクストンの牧草地に石垣と大木がある。石垣の元に変った黒曜石がある。その下を掘れ・・・」 「・・・」

翌朝、朝の点呼の時間。アンディの姿が房から消えていた。昨夜消灯時にはいたのに・・・
房にはチェスの石細工が残されているのみだ。訳が解らず怒り狂ったノートン所長がその石を壁のポスターに投げつける。ノートンの頭が一瞬、真っ白になる。石はポスターを突き抜けてかなたで音を立てたのだ。
ポスターを剥がすと壁に穴が空いていた。

1966年、アンディはショーシャンク刑務所を脱獄した。レッドが600年かかると踏んだ壁をロック・ハンマー1本で19年かけて掘り進み、脱獄の機会を狙っていたのだ。
嵐の夜。アンディは壁の穴から外へ出る。下へ降りると下水管を雷鳴に紛れて叩き割る。吹き出る糞尿の汚水。アンディは下水管の中を500ヤードも這い進む。下水管を抜けたところはショーシャンクの塀の外だった。アンディは激しく降る雨の中に立った。とうとうやったぞ!アンディは雨が降りしきる空に向かって凱歌を上げた。

翌日、書類でしか存在しない男スティーブンス氏が各銀行を訪れた。ノートン所長の隠し金37万ドルはこうしてアンディのものとなった。
アンディはノートン所長と刑務主任ハドレーの悪事を匿名で警察とマスコミに告発した。
警察に連行される刑務主任ハドレー。ノートン所長は警察が部屋に踏み込むと同時にピストルで自らの首を撃ち抜いた。

レッドは話し相手のいなくなった寂しさを味わった。
だが、40年にして仮釈放が承認されたのだ。40年ぶりの世間の空気。与えられた部屋はかっての図書室のブルックスと同じ部屋だ。スーパーマーケットの仕事も同じ。ままならない。「収容病」に自分もかかっているとレッドは思う。塀の中での生活が懐かしい。

「出所したら頼む・・・バクストンの牧草地に石垣と大木がある。石垣の元に変った黒曜石がある。その下を掘れ・・・」 レッドはアンディの言葉を覚えていた。
バクストンの大きな木。その下にある黒曜石。掘って見ると四角い箱があった。その中に手紙が・・・
『レッド、出所できたんだね』 アンディの文字が飛び込んで来た。『ここまで来たなら、もう少し遠出を、町の名を覚えてるな、シウアタネホ・・・僕の右腕になって欲しい。チェス盤を用意して待ってる。・・・君の友、アンディより』 封筒に札束が入っていた。

遠距離バスでメキシコのシウアタネホに向かうレッド。レッドは思った。生涯で2度目の罪を犯す、仮釈放違反。だが、誰も追っては来まい・・・こんな老いぼれを・・・
シウアタネホの太平洋岸。レッドは砂浜で小舟の手入れをしているアンディの姿に近づいた。アンディの目がぱっと輝く。二人は固く抱き合った。

The Shawshank Redemption


製作:ニキ・マーヴィン
監督:フランク・ダラボン
原作:スティーブン・キング
脚本:フランク・ダラボン
撮影:ロジャー・ディキンス
音楽:トーマス・ニューマン

出演:ティム・ロビンス
    モーガン・フリーマン
    ウィリアム・サドラー
    ボブ・ガントン
    ジェームズ・ホイットモア
    クランシー・ブラウン
    ギル・ベロウズ



【コメント】
スティーブン・キングの小説「刑務所のリタ・ヘーワース」の映画化。監督はこれが監督デビュー作のフランク・ダラボン。テーマは冤罪と脱獄、それに友情。

スティーブン・キングの作品の中には「キャリー」(’76年)、「シャイニング」(’80年)、「デッドゾーン」(’83年)などのホラーや「ミザリー」(’90年)などのミステリーが映画化され好評を得ましたが、「スタンド・バイ・ミー」(’86年)や本作のような人間の本質を鋭くを見つめる作品もあり、特にこの「ショーシャンクの空に」の粘り強い素晴らしさは見るものに爽快感さえもたらします。特にラストの意外な展開は圧巻です。

監督デビュー作とは思えないダラボンのしっかりした演出。彼自身の脚本の冴え。アカデミー作品賞へのノミネートも頷けます。これは彼の監督・脚本によるスティーブン・キングの感動作「グリーンマイル」(’99年)へと繋がっていきます。

原題のリタ・ヘイワースとは、戦前から戦後にかけて男性を魅了したセックス・シンボルだった女優。かの天才児オーソン・ウェルズを夢中にさせひざまづかせたこともあるとか。
私は彼女の出演作は「上海から来た女」(’48年、監督・主演:オーソン・ウェルズ)しか見ていませんが、なかなかの妖艶な美人であった記憶があります。

主役のティム・ロビンスは、196センチと長身。自ら監督も手がける才人でもあります。監督第二作「デッドマン・ウォーキング」(’95年)では同棲しているスーザン・サランドンにアカデミー主演女優賞をもたらし、自らも監督賞にノミネートされています。

刑務所の調達屋を演じるのは「ドライビング・ミス・デイジー」(’89年)のモーガン・フリーマン。現在最も忙しい黒人俳優ですが、そのいぶし銀の演技力は説得力があります。本作でアカデミー助演男優賞にノミネート。
色黒の私はモーガン・フリーマンに似ていると複数の知人に言われました。私は密かに自慢にしているのです。 ※一部、懐かしの映画館より抜粋させていただきております




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[ 2007/12/24 23:59 ] CINEMA | TB(0) | CM(0)

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